本日は、「スキンケアの順番は朝と夜同じでいいの?」についてお届けしたいと思います。
せっかくキレイになるために揃えた化粧品。家に帰っていざ使おうと思ったら・・。
「あれ?乳液は朝も夜も必要だったかな?」
「朝、日焼け止めは付けたけれど、ファンデーションは塗っていない。こんな時、夜のメーク落としは必要なの?」なんて、悩むことはありませんか。
Contents
美しいお肌の条件
一生付き合う自分のお肌。あなたは、毎日どんなスキンケアをしていたわっていますか。
「なりたいお肌」を意識した、スキンケア選びやお手入れをしていますか。
以前、「見た目年齢が実年齢より若い女性の3つの特徴」という記事を書いたのですがご覧いただけましたか?
(もしまだでしたら、タイトルをクリックしてご覧くださいませ。)
その中で、見た目を左右する大切なポイントの一つとして、「肌」を挙げました。
あなたが誰かと出会った時、まず最初に見る所と言えば、やはり「顔」かと思います。
その「顔」の印象が、ニコニコと豊かな表情と共に「つや/みずみずしさ」「透明感」「はり感」を感じさせるお肌であれば、見た目年齢はぐっと若く見えるのです。
また、例えば数年ぶりの同窓会。
皆、同い年であるにも関わらず、10歳以上若く見える人と10歳以上老けて見える人っていませんか。
もしその二人が隣に並んで、記念写真を撮ったとしたら、見た目年齢に、20歳以上の差が出ますよね。
この見た目年齢の差は、年齢を重ねれば重ねる程、ますます開いていきます。
この差を生み出す原因の一つは、やはり毎日のスキンケア。
きちんとケアするかしないかで、大きな差が生じてくるのです。
私は、資生堂のビューティーアドバイザーとして美容理論を学び、毎日沢山の女性に、美しくなるためのアドバイスをさせていただいております。
見た目の印象を左右する「美しいお肌」の条件について、まずご説明させていただき、そのために必要なお手入れと順番についてお伝えいたしますね。
画像参照:シセイドウ ビノラボ
上の図をご覧下さいね。
【美しいお肌は】
●目で見て触れることの出来る「肌の表面(角層)」に、みずみずしさとつやがある。
●「肌の表皮(角層から約0.2ミリの厚さ)」の生まれ変わりがスムーズで、メラニンの滞りがなく、血液の流れが良い。肌に老廃物が溜まっておらず、透明感がある。
●「肌の真皮(表皮の下、約2ミリ)」の状態が良く、コラーゲンがしっかりと生み出され、はりや弾力があり、しわやたるみがない。
いかがでしょう。美しいお肌のイメージはつかめましたか?
私たちの肌は、スキンケアや食事などから栄養を吸収して、毎日生まれ変わっています。
夜の睡眠や運動、ストレスを溜めない生活習慣も大切ですよ。
では、「スキンケア」という観点から、さらに詳しくみていきましょう。
お肌に「みずみずしさとつや」を保つ
私たちが、目で見て触れることの出来る「肌の表面(角層)」の厚さは、部位にもよりますが、約0.02ミリだそうです。サランラップの厚さが、約0.01ミリ位なので、すごく薄いですよね。
「お肌のきめが細かい」という言葉を、耳にしたことがあるかも知れませんが、きめの印象を左右させるのが、肌の水分の状態です。
画像参照:シセイドウ ビノラボ
うるおいを与える「化粧水」
上の右側の図をご覧下さい。
肌の表面から、うるおい(水分)がどんどん奪われていくと、お肌はカサカサ・ぱさぱさになって、肌表面のきめが乱れてしまいます。手で触れると、ごわごわして、つっぱるなんてことも。
ですから、土がカラカラに乾いてしまった植木にお水をあげるように、カラカラに乾く肌には、しっかりと「化粧水」でうるおいを与えることが大切となります。
うるおいを保つ「乳液」
次に、上の左側の図をご覧下さい。元気のない細胞が、整列せず、乱れた状態に並んでいます。
例えば、ブロック塀を作ろうとしても、ブロックをくっつけるためのセメントがしっかりとしていなければ、ブロック塀はダメージに耐えられず、すぐに壊れたりぐらついてしまいます。
ですから、与えた水分を逃すことなくうるおいを保つためには、「乳液」でしっかりと油分を与えることがとても大切です。
化粧水と乳液は、食事で例えるなら、ご飯とお味噌汁。
健康な身体を作るために、日本人であれば欠かせない基本のメニューと同様、化粧水・乳液は、みずみずしいお肌を保つために必要な基本のお手入れとなります。
化粧水、乳液は、働きかける場所や働きが異なります。
先ほどお話した、「土がカラカラに乾いた植木の水やり」と「ブロック塀のセメント」の話のように、化粧水と乳液は、どちらか片方だけつければ良いというのではなく、朝・夜共に必要となります。
順番も大切なポイント。
まずは化粧水で肌に水分を与えて柔らかくした後に、乳液をつけましょう。
(メーカーによって順番が異なる場合がありますので使用方法は各メーカーにご確認下さい。)
【使う順番】
朝 化粧水➡乳液
夜 化粧水➡乳液
お肌の「透明感」をアップさせる
ここで、あなたに質問です。
日頃ご自身やご家族のために常に忙しく過ごしているかと思いますが、毎日の睡眠時間ってどれ位ですか?
私の手元の資料によると、女性の平均睡眠時間は、6時間28分だそうです。
2010年のデータですが、その後のデータを調べてみても、大体同じ位。
中でも40代・50代女性の睡眠時間が一番短いそうですよ。
お肌や身体の細胞は、夜十分な睡眠を通じて、眠っている間に新しく生まれ変わり、翌朝までに疲れを回復して健康な状態を保っています。
でも疲れが溜まり過ぎていたりイライラや心配事があるとなかなか寝付けず、やっと眠れたと思えばもう起きる時間。
結局、朝になっても疲れは持ち越したままで、お肌や身体はますますどんより。常に疲れていて、顔色も冴えず、なんてことありませんか?
画像参照:シセイドウ ビノラボ
上の絵をご覧下さいね。
例えば、睡眠不足は、肌の生まれ変わりを滞らせてしまう原因のひとつ。
生まれ変わりが、スムーズでなくなると、
●角層に不要な老廃物が溜まる。
●メラニンがきちんと排出されなかったり、新しい細胞が規則正しく生み出されなくなる。
●血液の流れが悪くなり、栄養がすみずみまで行き渡らなくなる。
といった現象が起こって、お肌に透明感がなくなってしまいます。
かといって、普段の生活スタイルもありますから、睡眠時間を理想通りに増やすことは、なかなか難しいかも知れまん。
では、どうしたらよいのでしょうか。スキンケアを味方につけることで改善出来ることがありそうです。
不要な老廃物を取り除く「メイク落とし」「洗顔」
肌の角層に要らない老廃物や汗・皮脂・汚れが溜まっていると、肌の表面がどんより。
場合によっては、毛穴が開いたり、黒ずんでしまうこともありますので、不要なものはしっかりと取り除いて、きれいに保ちましょう。
ここで朝の洗顔について。
あなたは、朝、洗顔料をきちんと使っていますか?
もしかしたら、朝は洗顔料を使わずに水洗い、なんて方もいらっしゃいますよね。
今は、口コミを含めた様々な美容法があり、沢山の美容家や芸能人の方が、独自の美容法をTVや雑誌で伝えています。
受け取る私たちは、一体何を信じればよいのでしょうか。
私は、それぞれの美容法については否定はしませんが、事実として言えることは、先ほど上の記事で書いたこと。
「肌は、夜眠っている間に生まれ変わっていて、不要な老廃物や汗・皮脂が肌の表面に溜まると、肌がくすんで透明感がなくなってしまう」ということ。そして、「透明感は、美しいと言われる肌の条件の一つ」だということです。
人間は、冬でも眠っている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
ですから、朝は必ず洗顔料を使用し、汚れや古い角層を洗い流して、お肌をすっきりと清潔に保っていただきたいと思います。
洗顔料を使用することで、その後につけるスキンケアの浸透力もぐっと変わります。
ただし、洗顔料もうるおいを奪ってしまうものがあったり、値段や効果も様々なので、また別の機会にスキンケア選びについては、お伝えする機会が持てたらと思います。
メイク落としは、その名の通りメーキャップを落とすもの。
洗顔では落としきれないファンデーションや日焼け止めなどの油性の汚れを、肌に負担をかけずに落とすために必ず夜使用して下さい。そして、メイクを落とした後は洗顔料を使って、素肌の汚れを洗い流して下さいね。
メイク落としについては、以前書いた「メイク落としはオイル?ジェル?クリーム?おすすめランキング」という記事内でも詳しく書いておりますので、まだ読んでいない方はぜひタイトルをクリックしてご覧下さいませ。
紫外線や外的なダメージから肌を守る「日中用のプロテクター(日焼け止めなど)」
季節や天候を問わず、年間を通じて浴びている紫外線や空気の乾燥によっても、肌の生まれ変わりのリズムが乱れてしまいます。
夏の強い日差しはもちろん、冬の冷たい空気、冷房や暖房でも肌は乾燥してしまうので、日焼け止めなど日中用のプロテクターでしっかりとダメージから守ることが大切です。
【使う順番】
朝 洗顔➡化粧水➡乳液➡日中用プロテクター(UVカット効果のあるもの)
夜 メーク落とし➡洗顔➡化粧水➡乳液
お肌の土台に元気を与えて「はり」を保つ
画像参照:シセイドウ ビノラボ
上の図は、肌の表面~肌の土台(真皮)までの断面図です。
肌の土台である真皮には、あなたもきっとよく耳にする「コラーゲン(図の黄緑の部分)」が網目のように張り巡っていて、ベッドでいうとスプリングのような働きをしています。
真皮の状態が良いとコラーゲンがしっかりと生み出され、お肌にピンとしたはりがあって、若々しく美しいお肌を保つことが出来ます。
反対に状態が良くないと皮下脂肪が支えきれず、ほおや目元・口元が下がって、しわやたるみが生じてしまいます。
はり・弾力を高めるお手入れ「クリーム」
美しいお肌は、肌表面だけではなく、肌内部の状態も健やかであることがとても大切です。
眠っている間に、じっくりと働きかけて、内側までしっかりと栄養を与えるお手入れを取り入れましょう。
30代、40代、50代、その先のステージ。
年を重ね、お肌だけでなく、身体も働きが低下してしまうのは、人間誰もが避けられないこと。
だからこそ、衰えたり失われていく(!)機能をスキンケアで補うことは、とても大切だと私は思っています。
素敵に前向きに年を重ねていくために、しっかりとお肌の内部までいたわっていきましょう。
クリームは、肌の表面にラップをかけたように、化粧水・乳液のうるおい効果を翌朝まで持続させる効果やお肌の土台の部分(真皮)にまで届いて、働きを高める効果があります。
40代からの女性は、アンチエイジング効果のあるクリームで美しいはりを手に入れましょう。
【使う順番】
夜 メーク落とし➡洗顔➡化粧水➡乳液➡クリーム
カバーマーク セルアドバンストクリーム
朝と夜のスキンケアの順番
ここまでに紹介した、「美しいお肌になるために欠かせないスキンケア」の順番を一度整理しましょう。
朝と夜のスキンケアは、使用するアイテムが異なりますので順番を確認して下さいね。
朝: 洗顔→化粧水→乳液→日中用プロテクター(UVカット効果のあるもの)
夜: メーク落とし→洗顔→化粧水→乳液→クリーム
あなたに合ったスキンケア選びと正しい使い方
あなたは、どんな基準でスキンケアを選んでいますか?
・ドラッグストアでCMで見かけたスキンケアを「何となくよさそうだから」使っている。
・お友達が使っていて「コレいいよ」と勧められたから。
・通販で「人気NO.1」と宣伝していて、値段も手軽だし送料無料だから気軽に買っている。
・外資系でパッケージも素敵、並べているだけでも気分があがるから。
沢山のスキンケアがある中で、自分であれこれと自由に選ぶ楽しさってありますよね。
「特にパッケージが素敵だから使ってみたい!」っていう気持ち、私も分かります。
では、そのスキンケアを選んだ時の事を少しだけ思い出してみて下さいね。
・あなたのお悩みに合わせて専門家に相談して、選んでもらいましたか。
・購入前にテスターやサンプルで、試してみましたか。
・正しい使い方や、順番をきちんと理解して使っていますか。
・今のあなたのお肌の状態やあなたのなりたいお肌について、アドバイスはもらっていますか。
スキンケア選びは、肌のしくみを詳しく知っている美容の専門家にきちんとアドバイスをもらい、正しい使い方や順番を守って、あなたのなりたいお肌を叶えましょうね。
本日は、「スキンケアの順番は、朝と夜同じでいいの?」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
あなたが美しくなるお手伝いを私にさせていただけたら光栄です。
群馬県太田市にぜひお出かけ下さいね。
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あなたにお会い出来るのを楽しみにしております!